【全行程】
4/28 長生沈下橋 前泊
4/29 長生沈下橋 ~ 茅生大橋 下流
4/30 茅生大橋 下流 ~ 勝間沈下橋(停滞)
5/1 勝間沈下橋 ~ 四万十川橋 上流1.5キロ付近
5/2 四万十川橋 上流(停滞) ~ 四万十川橋(赤鉄橋)ゴール !
茅生大橋 下流の河原で過ごした夜〜
そして迎えた3日目の朝〜♪
今日の始まり、それは。。。ポツポツ雨音で幕を上げるのでしたァ(汗)
テントの中で軽く朝食を済ませ、ビショ濡れのテントを畳みます。
水を含んだテントとタープ〜、収納袋が膨れます^^;
天気は不安定ですが今のところ小雨ていどw
今後の天候に注意しながら、再び川下りのスタートです!!w
薄暗い空の下、気持ちだけは晴れやかに漕ぎま〜す^^
雨足は降ったり止んだり〜安定しない。
時折バケツをひっくり返したような豪雨がっ!!
隠れ岩などの水面の変化が視認しにくい〜。
更に向かい風も! なんだこれはぁ〜!!w
雨、雨、雨、そして風ぇ~(汗)
長い瀞場の区間も増え、手を止めると艇が押し戻される^^;
レインウェアのフードを被っているせいで視界も狭い。。。
景色を眺める事を忘れ、コース前方の一点をただ見つめるパドリング。
そんな中、突如聞こえた鶯のキレイな鳴声〜♪
ふと我に返り〜心を落ち着かせます^^;
現時点で、まだそれほど増水傾向にない川の様子?
上流にあるダムの放水次第で川の状況も一変するのかも知れませんネ。
今のところ〜ほとんど濁りはありませんw
雨が弱まり〜再び目の前に現れる沈下橋、すっと心を解してくれます♪
「 口屋内沈下橋 」
架橋:昭和30年 全長:241.3m 幅:5.6m
老朽化でずっと通行止めになっていたという沈下橋。
さらに昨年の12月に橋桁と橋脚の一部が崩壊。
見たところ〜大々的な修復工事は進んでいない様子。
艇の手前(下流右岸)には、支流の黒尊川が合流しています^^
一服して〜再び出発!w
しばらくすると久しぶりに小さな瀬が出現♪
流れるって気持ち良い! これがずっと続くならw
水を得た魚のように〜流れを楽しむバレイさん♪
昼食をとれそうな適当な河原を探していると〜沈下橋が見えて来ました^^
グッドタイミング!w さっそく上陸しま〜す!!w
「 勝間(鵜の江)沈下橋 」
架橋:昭和39年 全長:171.4m 幅:4.4m
ふと気付いたんですが、橋によって橋脚も様々?
先ほどの口屋内はコンクリートの太い橋脚、勝間は橋脚が2本組の柱。
そしてこの勝間の沈下橋は橋脚が3本1組になっているw
ここでまた雨脚が強くなり〜橋の下に避難です^^;
カップ麺を食べながら〜空を眺める〜。
一度腰を下ろすとなかなか動けない〜(笑)
腕時計の気圧表示を見ると、急激に下降して行く一方。。。
バレイさんと話し合い、今日の川下りは中止。
このままここで停滞〜キャンプをすることになりました^^;
時間はたっぷりあるww
風通しが良いので、濡れたモノを少しでも乾かす。
少し冷えた体。珈琲を飲みながら間食です〜。
濡れていない枝を集めプチ焚火を楽しみます♪
気持ちが落ち着いたのか急に睡魔が〜〜w
お互い少し仮眠することに〜Zzz
ところが実際は仮眠どころか爆睡!!
その後〜お互いがテントから出てくる事はありませんでした^^;
きっと雨風の漕ぎで体力をかなり消耗していたんですねネ。
こうして沈下橋の下で一夜を明かす事となりました〜。
そして4日目の朝。
雨は降ったり止んだり〜(泣)
しかし幸いにも風は無風状態♪
風が吹き出すのはおそらくお昼前後からカナ…?
朝食はフリーズドライの雑炊と行動食を少々w
今日の天気がどうなるのか気になります。
自分の携帯は2日目以降、ずっ〜と圏外^^;
ネット情報は× 雲の動き、気圧計と睨めっこ(汗)
連日続いている雨。
川下りでの影響はどのていど変わっていくのか?
今日は無理せず行けるとこまで進むことにw
朝一で出発しま~す!w
鏡のように映る水面w
山には朝霧がユラユラと浮かぶw
心が洗われますw 気持ち良い〜!!
静寂のな四万十川、景色を全身で受け止めます^^
蛇行していた川の流れも緩やかに。
瀬の出現もだいぶ少なくなってきました。
川の本筋を見極めながら〜少しでも流れに乗り漕ぎ進みます。
そして心を和ませる沈下橋の数々〜♪
一気に紹介しま〜すww
↑「 高瀬沈下橋 」
架橋:昭和48年 全長:232.3m 幅:3.4m
↑「 三里沈下橋 」
架橋:昭和38年 全長:145.8m 幅:3.3m
↑「 佐田沈下橋 」
架橋:昭和47年 全長:291.6m 幅:4.2m
雨でボヤケてます〜^^;
四万十川の最下流に位置する沈下橋。
市街からアクセスも良く、雨の中〜たくさんの観光客がいました。
沈下橋とカヌーの絵。。。カメラの餌食になります〜(苦笑)
河口にほど近い中村市街までは、そう遠くない距離。
川幅も広がり、中州が現れるシーンも増えてきました。
この川旅も終盤に差し掛かってきたかな?
残りの行程が僅かとなり、漕ぐ距離〜時間の配分も明瞭になってくる。
そう思っていたんですが甘かった。。。汗
再び雨風が強まって、巡航速度はみるみる落ちていく。
気持ちに余裕がなくなり、2人の会話はなくなっていく・・・。
カヤック目線で心境を綴っていますが、おそらくカナディアンにはもっと辛い状況。
重量積載、シングルパドルで漕ぐバレイさん、連日過酷な漕ぎになっているはずね(汗)
カヌーと言っても艇の種類、目的、パドルの形状など千差万別。
一体どれが優れているのか? 人によってはこんな話をする方がいます。
自分の考え方ですが、その質問そのものがナンセンスなんです。。。
使う人の目的やフィールドによって特質の違うカヌーが存在する。
それ故、能力を発揮するポテンシャルは艇によって異なるもの。
用途の違うカヌー。そもそも比べたり優劣をつけるものではないんですよネ。
もちろん考え方は人それぞれなので〜これはあくまで自分の考えです^^;
天候は大荒れ・・・。
これ以上は体力の消耗が激しいと判断。
漕ぐのを諦め〜再び河原で停滞キャンプに突入します。
今回のゴール地となる四万十大橋までは目と鼻の先。
2人で話し合った結果、天候をみて明日の朝一でゴール地点を目指し~
ゴール後、艇を残し~バスかタクシーで上流の車を回収しに行く手はずへ。
今まで圏外だった携帯電話もようやくアンテナが立ちましたw
各自で昼食をとります^^
またまたフリーズドライ。五目ご飯&麻婆茄子w
飲料水はMSRの浄水器、ミニワークス EXを使用。
今回の旅、目詰まりで掃除したのは一度だけw
仮眠から目覚め日没前。川旅最後の晩餐です。
バレイさん作、グラタン&パスタ♪
カマンベールをふんだんに使用!
食感を残したジャガイモも最高です^^
今回のロングツーリング。。。
積載量が限られているソロ艇のカヤック、通常ではこの夕食は実現不可能。
簡素な食事から逸脱出来たのはバレイさんのお陰です。
夕食を食べ終わる頃には横なぶりの雨風。再びテントに籠ります。
まるで台風のような暴風雨。 時折、突風でテントが大きく暴れる・・・。
急いで外のタープを地面に伏せる。バケツを被ったように体中ビショ濡れです。
この状況、これまでの悪天候とは明らかに様子が違うことを察する2人。
バレイさんと水位をチェックしながら、テントで不安な夜を過ごします。。。
濡れて乾かない衣服。そして湿気を帯びた不快感のあるシュラフ。
疲れもピークに達し〜ウトウトしていると、バレイさんから声が掛かります!
川の水位が上昇してきたっ!! 深夜、安全の為にテントを水辺から遠ざけます。
そして迎えた5日目。
いつ眠りについたのかわからない・・・激しく揺れるテントの音に目覚めた朝。
昨晩の判断は正解。昨日テントを張っていた場所はすっかり水に浸かっていました(汗)
雨風は依然として激しい。携帯の天気予報を見ると、これから徐々に雨は弱まるらしい?
小雨ですが風は強いまま。
タイミングを待ち、出発できたのは〜それから3時間後^^;
歯を食い縛りながら〜ようやくゴール地点でもある四万十川橋(赤鉄橋)へ!!
そしてついに川旅を終える瞬間がっ!
ようやくゴールです〜〜!!
四万十川橋上流 右岸にある無料キャンプ場。
艇を係留し、2人で車を回収に向かいます^^
地元の方に声をかけ〜交通手段を確認。
どうやらボンネットバスがあるらしいw
ただこのボンネットバス、時間が相当掛かるらしい^^;
仕方ないのでタクシーを呼ぶことにします(南国ハイヤー)
※ 四万十市のタクシー情報は
コチラまでw
スタート地に戻り、無事に車を回収。
連日の雨により、川の様子は大きく変貌していました。。。
後にわかったんですが、この日〜上流のダムが放水(700トン)
初日にキャンプした長生沈下橋。
テント場は完全に水没! みるみる水位が上がっていく・・・。
激しい轟音と早い流れ。 もはや橋が沈むのも時間の問題。
沈下橋・・・半信半疑でしたが、ホントに沈下するんですネ(汗)
艇の回収に戻る途中〜、バレイさんの強い要望である場所に寄り道します^^
四万十川でのツアーを行っている
四万十塾ですw
東北支援など様々な活動も行っていますネ^^
某雑誌で、拝見している塾長さんの本拠地です。
人里離れた場所にあり〜素敵な建物です♪
なんと! 塾長の木村とーるさんご本人がっ!
さらに珈琲とオニギリをご馳走になりましたっw
カナディアンの話でバレイさんは活き活き♪
難しい話に自分は横でうなずくだけ〜〜(笑)
すっかり長居してしまった四万十塾。
ヒョンな事から〜バレイさん自作のワニガンを進呈w
サインを入れるバレイさん・・・不思議な絵です(笑)
とても貴重な話をたくさん聞くことが出来ました♪
実はこのあとツアーが入っていて、時間を割いてくれたのでした(汗)
忙しい中、ゲストとして迎えてくれた 木村とーるさん。
とても素晴らしい方でした。本当にありがとうございます^^
すっかり時間が経ち〜急いで艇を残した下流へ向かいます^^;
川を並走する道路から川を眺める。水位がさらに上昇してる!!
沈んでいく沈下橋を横目に〜ゴール地点に戻ったのは夕方前でした。
予想以上に水のまわりが早い。バレイさんが艇を係留していなかったら危なかった。。。
河原は腰あたりまで水没、全てが流され失うところでした(汗)
長々と綴ってしまった後編。
なんとか無事に旅を終えることが出来ましたw
憧れだった場所、日本最後の清流とも言われる四万十川。
当初は川の生き物、地元の声、少しでも肌に感じられればと思っていました。
しかし結果的には、天候に振り回されたとは言え、忍耐の漕ぎ、停滞による心の葛藤。
そして最終日は増水への不安に神経と時間を費やすあり様・・・。
楽しかった反面、本来の目的には全く及ばない結果となりました(汗)
今回の川旅区間は中流域であり〜全てを経験したことにはなりません。
わずかな数日間の滞在、四万十川のほんの一瞬を覗いたに過ぎないんでしょうネ^^;
増水していない時の上流部の姿。四季を通しての四万十川の様子も観てみたいww
自然の奥深いところ、いつか再び〜四万十川に訪れることが出来たらと思います♪